![]() |
|||||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
6月某日、長野県=姫木平にて秋桜花トッププロコース所属メンバーを中心とした20名あまりで、自然植生を学ぶ合宿を行いました。
私たちが普段目にする花は、農家で栽培されたものを市場で買ってきたものが大半で、自然に育ったものを使うことはほとんどありません。 たとえ花屋でおなじみの花でも、それがどんな環境でどのように生えているかを見る機会はないし、ましてや野山で草花が自然に生えている状態など、意識して見たことが無いというのがほとんどです。 「植物が自然に生えている様をデザインする」には、実際にその植物が生息している場所に出かけて植生を観察し、アレンジや花束を作るという実践レッスンが必須なのです。 宿泊先のペンションは「庭先が元スキー場のゲレンデ」という植物採集にはまたとない好立地で、秋桜花では以前から何度もここで勉強会を行っています。 たとえ同じ場所でも、季節が違えば植物の成長状態が異なるので景色は一変!咲いている花も、目にする植物の種類も様変わりします。 前回の合宿は8月後半でいわば「秋の花」がメインでしたが、今年は天候不順で例年より植物の成長が遅れているということもあってか、春と初夏の花が混在しているようでした。 作品に使う植物を採取する傍ら、わらびやウド、フキなどの山菜取りも楽しむことも出来ました。 自分の足でゲレンデに踏み入り、植物の生えている状態をよく観察しながら、必要最小限の花をハサミでカットします(根こそぎ引き抜くのは厳禁です!)。 自然に生えている草花はとても繊細で、切ってすぐに水上げ剤をいれたバケツに入れても、水が下がってしおれてしまうものも少なくありません。 これも実際に体験してみないと解らないことです。 |
||
1日目の課題はアレンジ制作。
植物が自然に生えているように見せるには、グランドカバーも大切な要素。
実際にはえている苔類を採取してフローラルフォームをカバーしたり、石や落木、枯れ草、木の皮やつるなども上手く用いて「自然感」を演出します。 |
||
![]()
花材は全て宿泊先の庭先を出たところにある、元スキー場のゲレンデで採取します
|
||
|
||
![]()
神保デモ作品2種
|
||
![]()
作品例。背景を考え、思い思いの場所に置いて写真撮り。
|
||
2日目の課題は花束制作。
まっすぐ上に伸びている植物がほとんどなので、カラマツの枝や細めの落木を組んでヘルパーを作ったり、つるを絡めてクランツ状にまとめたヘルパーに花を挿すなど、思い思いに工夫を重ねます。
さらに、横に広がる枝、下に下がる草などを上手く組み合わせてスケールを出します。 なにせ最大の問題は、花を組む際に手際よく束ねていかないと、自然界に生息する繊細な草花はすぐに水が落ちてしまって使えなくなってしまうのです! 幸いにも梅雨時期にもかかわらず2日間とも天候に恵まれ、美味しい空気と雄大な景色の中での気持ちのよい野外レッスンとなりました。 |
||
![]()
第2日目の課題は花束。再度花材を採取して制作にかかります。
|
||
![]()
参加者作品例。背景に溶け込むような、自然的な花束が出来ました。
|
||
![]() |
|
![]() |